エクスタシー~極上のオトコ!?~
ようやくエクスタシーが病室を出てきた。


彼が私を見て呆れたように溜め息をついたのがわかった。


こっちに向かって歩いてくる彼を見ながら、また怒られるんじゃないかとドギマギした。


けど、私の前に立った彼は、さっきよりは幾分、静かなトーンで聞いてきた。


「言いたいことって、なに?」



「え、えっと……」


こ、こんなところで告白するのか……。


思わず、周囲を見回しながら、それでも私は思い切って打ち明けた。


「好きでした。萩野さんのこと」


言ってしまったら、胸のつかえが取れた気がした。


「それだけ言いたくて……。ごめんなさい。つけるようなマネして」


そう言って帰ろうとすると、意外にもエクスタシーが

「返事は聞かなくていいわけ?」
と、私の背中に声をかけた。





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