エクスタシー~極上のオトコ!?~
「翔子が眠ってから、水商売はやめた。

入院費やら治療費やらで、けっこうバカにならないカネがかかるから、人から誉められないようなことはやってる。

けど、ずっと、女とは寝てない。

それでも、翔子は起きてくれない。

許してくれないんだ」


私に訴えかける顔があまりにも悲痛に見えて、かける言葉がなかった。


エクスタシーにヌード雑誌のことを聞いたとき
『こういうのを見ると自分が男だったことを思い出す』
と言ったのを思い出した。


冗談だと思っていたその言葉が、私の中で重みを増した。


「ずっと、浮気はしてない。理沙ぶーを見て、ちょっと気持ちが揺れたのは事実だけど」


そう言って、エクスタシーは小さく笑った。


「デブ専だから?」


わざと自虐的なことを言って私も笑った。





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