エクスタシー~極上のオトコ!?~
いったい、何があったの?


聞けないまま、タクシーは走り続ける。


それから数分もしないうちに、エクスタシーが身をかがめ、唇を押さえた。


「う……気持ちわる……」


「え? は、吐きそうなの?」


エクスタシーが答えるより先に運転手さんが
「ちょっと。勘弁してくださいよ。吐くんなら降りて」
と言って車を停めた。


私は仕方なくエクスタシーを車から降ろし、基本料金を払った。





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