エクスタシー~極上のオトコ!?~
ヒロトは驚いた顔のまま、何も言わない。


ヤバ……。


ちょっと焦り過ぎたかしら。


「あ、あの……。良かったら、上のバーで飲んで行かれませんか?」


はにかみモードで、アタシから誘った。


「ええ。いいですよ」


ヒロトはようやく笑った。


女の方から仕掛けるキスがそんなに衝撃的だったのだろうか。


まだ少し表情が硬い。


「僕は電話を一本入れてから行きます。先に行っててください」


アタシはうなずいて、とびっきりの笑顔を彼に見せてから、車を降りた。



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