エクスタシー~極上のオトコ!?~
アタシはヒロトの手を握った。


「アタシ、ヒロトさんと二人っきりで生活したいんですけど」


ヒロトはまた少し驚いたような顔になった。


が、すぐにやんわりと微笑んだ。


「そうですね。鎌倉の実家から会社へ通うのも大変だし、新居は六本木あたりのマンションがいいですね」


ろっぽんぎ?


それって、ヒルズ?


アタシはヒロトをこの場で押し倒し、既成事実を作りたい衝動に駆られた。


いや。待て待て。


相手は藤山チーフの御子息……。


「新居って、二人っきりで?」


アタシが念を押すと、彼はニッコリ笑った。


「もちろん、二人っきりで」




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