エクスタシー~極上のオトコ!?~
アタシはニッコリ笑った。


「そうですか。でも、気を落としたりなさらないで。こんなに素敵なギャラリーをお持ちなんですもの。いつかきっと、成功なさいますわ」


我ながら歯が浮きそうだ。


けど、この画廊が気に入ったのは事実。


「そ、そうですね。今では二つの画廊だけが、僕の気持ちのよりどころです」


そう言えば、もう一つあるんだっけ。


「今度、青山の方へも御邪魔しますね」


「本当ですか?」


「ええ」


絵画にはまったく興味がない。


なのに、アタシは画廊の雰囲気に魅せられていた。


アタシが求めていたセレブな空気はまさにこれだ……。


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