エクスタシー~極上のオトコ!?~
「ちょっとおいで!」


アタシは理沙を引きずるようにして家から連れ出した。


「あの男の家、知ってるんでしょ? 早く案内しなさい」


理沙は泣きそうな顔で首を振りつづける。


商社マンはただオロオロしてた。


ぱちん!


アタシは思わず理沙の頬をはった。


「いい加減にしなさい!」


「お姉ちゃん……」


「あんた、ヤリ逃げされたのよ。わかってんの?」


商社マンはますます狼狽した様子で
「お、お姉さん。そんな言い方はちょっと……」
と、アタシたちの間に入ってくる。


だから、なんでアンタがアタシたちの仲裁してるわけ?


この男のポジションがわからない。
< 379 / 417 >

この作品をシェア

pagetop