エクスタシー~極上のオトコ!?~
37.

会いたい @理沙

マンションから出てきたのは翔子さんだった。


ブルーのノースリーブ。


日に焼けていない肌。


ベッドに横たわっていたときより、幾分、ふっくらしている。


とても満ち足りた幸せそうな顔。


この穏やかな表情を見ただけで、エクスタシーとの幸せな生活が想像できる。


ホッとする反面、やっぱり寂しい。


「私、帰る……」


そう云いかけたとき
「翔子」
と、優しく呼びかける男の人の声がした。


笑顔の翔子さんが振り返る。


「ほら、ショール」


白い肩にクリーム色のレースが掛けられた。






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