エクスタシー~極上のオトコ!?~
私はもう一度、翔子さんに追いすがった。


「萩野さんは……。萩野さんは今どこにいるんですか?」


「知らない」


その言い方には強い拒絶が含まれているように聞こえた。


「二度と会う気ないから居場所なんて知らない」


そんな……。


二年間、彼女が覚醒する日を待ち続け、拒絶されたエクスタシーは今どんな気持ちでいるんだろう。


ついに孤独に耐え切れなくなって私を抱いてしまった直後のことだけに、彼の心の中は複雑だった違いない。

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