エクスタシー~極上のオトコ!?~
40.
ヒョウタンから打算 @美穂
つばの広い帽子と上品な薄茶色のサングラス。
オフホワイトのワンピースを着たママが玄関に立っていた。
相変わらず、ベテラン女優のような風格……。
ママは
「あら。理沙は?」
と、真っ先に、自分を出迎えない娘のことを気にした。
「ああ。えっと……。理沙はリビングにいるけど」
アタシは取りあえず、妹の居場所だけを伝えた。
アタシは理沙の心配をするよりも自分の保身を考えていた。
もしかしたら、アタシの『監督不行き届き』を追及されるかも知れない。
下手したら、アタシも理沙もアメリカへ強制連行されるかも……。
そんな事態だけは避けたい。
ケンタッキーのド田舎になんか、死んでも行きたくない。
オフホワイトのワンピースを着たママが玄関に立っていた。
相変わらず、ベテラン女優のような風格……。
ママは
「あら。理沙は?」
と、真っ先に、自分を出迎えない娘のことを気にした。
「ああ。えっと……。理沙はリビングにいるけど」
アタシは取りあえず、妹の居場所だけを伝えた。
アタシは理沙の心配をするよりも自分の保身を考えていた。
もしかしたら、アタシの『監督不行き届き』を追及されるかも知れない。
下手したら、アタシも理沙もアメリカへ強制連行されるかも……。
そんな事態だけは避けたい。
ケンタッキーのド田舎になんか、死んでも行きたくない。