エクスタシー~極上のオトコ!?~
「そう」
と、ママはうなずいた。
特にリアクションはない。
不気味だ。
「美穂。お茶、ちょうだい。冷たいの」
アタシは
「はい」
と、メイドのように従順な返事をしてキッチンへ行った。
短い沈黙のあと、ママが
「失礼ですけど、萩野さんはどんなお仕事をしてらっしゃるの?」
と、いきなり核心に迫った。
理沙が息を飲む音がここまで聞こえてきそうだった。
アタシは麦茶を準備しながら、頭の中でソロバンを弾いた。
不倫の果てに妊娠した理沙。
相手は住所不定、無職。
そんなことがここで発覚したら、アタシにとっても逆風となるだけだ。
それよりは理沙に恩を売っておいた方が得策。
アタシは萩野が答える前に、これまでの理沙への借金を棒引きにできるぐらいの助け舟を出してやった。
「ママ。萩野さんは画廊の仕事をするのよ。アタシと一緒に。そのために今までやってらした金融関係の御仕事は辞めていただいたの」
「まぁ。銀行員でらしたのね」
ママが勝手に納得した。
と、ママはうなずいた。
特にリアクションはない。
不気味だ。
「美穂。お茶、ちょうだい。冷たいの」
アタシは
「はい」
と、メイドのように従順な返事をしてキッチンへ行った。
短い沈黙のあと、ママが
「失礼ですけど、萩野さんはどんなお仕事をしてらっしゃるの?」
と、いきなり核心に迫った。
理沙が息を飲む音がここまで聞こえてきそうだった。
アタシは麦茶を準備しながら、頭の中でソロバンを弾いた。
不倫の果てに妊娠した理沙。
相手は住所不定、無職。
そんなことがここで発覚したら、アタシにとっても逆風となるだけだ。
それよりは理沙に恩を売っておいた方が得策。
アタシは萩野が答える前に、これまでの理沙への借金を棒引きにできるぐらいの助け舟を出してやった。
「ママ。萩野さんは画廊の仕事をするのよ。アタシと一緒に。そのために今までやってらした金融関係の御仕事は辞めていただいたの」
「まぁ。銀行員でらしたのね」
ママが勝手に納得した。