エクスタシー~極上のオトコ!?~
やっと、ブリーフィングが終わった。


やれやれ。


自分の肩をもみながら、カンファレンスルームを出ようとしたとき、藤山につかまった。


「関谷さん。靴が汚れてるじゃないの。見苦しい。乗務までに磨いときなさい」


「は、はい。申し訳ございません」


「お客様にとっては派遣も正社員もないんです。この制服を着ているかぎり、あなたが日本エアストリームの代表なんです」


「す、すみませんッ」


あーあ……。


また、長々と説教を食らってしまった。


深い溜め息が出る。


だいたい、人に使われるのって、ガラじゃないんだよね、アタシ。


早く辞めたい……。


は朝イチでガツンとやられ、ブルーな気分で搭乗した。



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