エクスタシー~極上のオトコ!?~
「何に使うわけ?」


「え?」


「水だよ」


ダイエットドリンクを作るため、とは言いたくなかった。


「お、御料理に……」


適当なウソが見つからず、妙なことを口走っていた。


けど、言ってみると、ごくまともな答えだ。


美味しい水を料理に使う。


ちょっとハイソな空気さえ漂っている気がした。


そうこうしている間に目的地の近くまできていた。


「あ。ここ、左に曲がってください」


エクスタシーがウィンカーも出さずに左折する。


紫色の髪のオバサンが「ヒッ」という顔をして壁に張り付いた。


やばい……。


思わず身をかがめる私をエクスタシーが不思議そうな目で見ている。




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