エクスタシー~極上のオトコ!?~
「ついでに下の名前も教えてよ」


一瞬、躊躇した。


けど、答えなければ、また嫌味なことを言われそうだった。


「理沙です」


答えると、エクスタシーは両腕をハンドルの上に乗せた。


大きな目を細め、私を見つめてくる。


「理沙ちゃん。案内してくれた御礼は何がいい?」


車内の空気が一瞬、艶かしいものに変わった。


見つめられただけで、背中がゾクゾクする。


「お、お礼なんて。け、結構です」


私は慌てて車を降りた。






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