エクスタシー~極上のオトコ!?~
あの景子ちゃんがこんなガラの悪い金融業者からお金を借りてるなんて。


すぐには信じられなかった

私が呆然としている間に、エクスタシーは中傷のビラを壁中に貼り終えた。


そして、すぐに玄関のインターホンを押し、まくしたて始めた。


「芦野景子。出て来い」


それはドスのきいた低い声だった。


「慶応の卒業生名簿、買ったぞ。同級生にバラされてもいいのか」


大きな声ではない。


けど、よく通る声。


「風俗、紹介してやろうか」


エクスタシーの口からは、聞いているだけで震えがくるような脅し文句が際限なく、スラスラと出てきた。

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