エクスタシー~極上のオトコ!?~
「次からはちゃんと振り込め。何べんも手間かけさせんな」


冷たく突き放された景子は子供がイヤイヤをするように首を振った。


「振込みなんてイヤ。萩野さんに会えないなんてイヤ」


な、なんと……。


つまり、景子のヤツ、あの取り立て屋に惚れてるわけだ。


バカじゃなかろうか。


アタシは笑いを噛み殺し、背後にいる理沙を振り返った。


理沙はビックリして、狸の置物みたいな顔になってる。


それもおかしくて、あたしは声をたてて笑ってしまった。






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