エクスタシー~極上のオトコ!?~
「ねぇ、景子ちゃん」


美穂が改まった口調で呼びかけた。


「景子ちゃん。あの男と寝たの?」


恐ろしくプライベートな領域に軽々と踏み込んだ姉。


景子ちゃんは頬の涙が飛び散るほど首を振った。


「あの人、キスもしてくれないの」


「へぇぇ……」


美穂が感心したように唸った。


「すぐにでも押し倒してきそうな男なのにね」


美穂には配慮も忌憚もない。


景子ちゃんはひどく傷ついたような顔をしていた。



< 97 / 417 >

この作品をシェア

pagetop