ツンデレ狼×鈍感兎
「お前遅い」
振り返るとそこには
拓海が立っていた。
佐野拓海
拓海とは幼なじみで
お互いの親が仲がいい。
「てかなんで拓海いんのよ!!」
「っ!!お前の母さんに迎え頼まれたんだ」
「え!!母さんなんもいってなかったけど」
「とりあえず早く学校行くぞ」
そう言って
拓海は私と歩き始めた。
「てかお前何気合いいれてんの?」
私の髪を触りながら言う。
「そりゃ気合い入れなきゃ♪
私は出会いを求めてるの!!」
「お前には無理だろ」
拓海はいつも私を馬鹿にする。
「ひどい!!!私にだって彼氏1人や2人」
「へー。なら勝負してみる?」
「…勝負…?」