僕らの初恋は淡く鈍い色で輝く

一面

  
  「大きい声で返事をすることに
   なにか意味でもあるんですか?」

  クラスがざわついた

  「意味…?元気になれるだろうが」

  先生も負けじと言い返す

  「僕は元々、元気なんですけど」
  「もっと元気になれるだろ」
  「余計なお世話です」

  だんだん苛烈になってきた
  
  「余計なお世話だと?
   担任に向かってなんで口を利くんだ」
  「担任ですって?
   僕から頼んだ覚えはないです」

  (うわぁ…頑固だ)

  「文句があるなら帰れ!!」

  さすがの先生も痺れを切らしてしまった
  
  「えぇ、そのつもりですが」

  そのままメガネくんは帰ってしまった

  
  なんとなくいやな雰囲気が漂う
  
  (思った以上に頑固だった…)
  
  ちょっとショックな気持ち↓↓
  
  「っ…出席の続きをやるぞ」

  先生が静かに怒りを表した声で言った
  
  この出来事の後に
  名前を呼ばれた生徒は
  耳を劈くほどの声で返事をしてた

  ☆★~★☆~☆★~★☆~☆★~★

  「あの人、かっこいいのに怖かったね」
  「えぇ、絶対モテないよね」
  「そうそう、私も無理だもんあんな人」

  休み時間、早速仲良しになった女子が
  ざわざわと噂をながしていた
  私はそのグループに入ることができず、
  一人でお弁当を食べながら
  じっとその内容を聞いていた
  

  「ねえ」
  「ぇ!?」

  声をかけられた

  

< 3 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop