僕らの初恋は淡く鈍い色で輝く
一面
「大きい声で返事をすることに
なにか意味でもあるんですか?」
クラスがざわついた
「意味…?元気になれるだろうが」
先生も負けじと言い返す
「僕は元々、元気なんですけど」
「もっと元気になれるだろ」
「余計なお世話です」
だんだん苛烈になってきた
「余計なお世話だと?
担任に向かってなんで口を利くんだ」
「担任ですって?
僕から頼んだ覚えはないです」
(うわぁ…頑固だ)
「文句があるなら帰れ!!」
さすがの先生も痺れを切らしてしまった
「えぇ、そのつもりですが」
そのままメガネくんは帰ってしまった
なんとなくいやな雰囲気が漂う
(思った以上に頑固だった…)
ちょっとショックな気持ち↓↓
「っ…出席の続きをやるぞ」
先生が静かに怒りを表した声で言った
この出来事の後に
名前を呼ばれた生徒は
耳を劈くほどの声で返事をしてた
☆★~★☆~☆★~★☆~☆★~★
「あの人、かっこいいのに怖かったね」
「えぇ、絶対モテないよね」
「そうそう、私も無理だもんあんな人」
休み時間、早速仲良しになった女子が
ざわざわと噂をながしていた
私はそのグループに入ることができず、
一人でお弁当を食べながら
じっとその内容を聞いていた
「ねえ」
「ぇ!?」
声をかけられた