トライアングル・ラブストーリー


その中で1人佇む女性がいた


今日はクリスマス


恋人達の夜


でもそんなこと忘れさせられるぐらいに彼女の周りは暗い闇に染まっていた


近づいてみるととっくに帰ったはずの原田だった


俺は一瞬躊躇ったが原田の上に傘をさした


驚いてこっちを見る原田


そこで初めて原田が泣いていることに気づいた


拒み続ける原田に無理矢理傘を持たせ、その場を足早に去った



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