甘い空
あたしは泣きながら統也との秘密基地に走った。
あそこに行けば統也がいそうな気がして・・・
でも、そんなことはなかった。
ただ、秘密基地の中に一通の手紙が・・・
〔美夏へ
 急にゴメンな?
 ばーちゃんが倒れたからあっち行かなきゃなんねー。
 本当は美夏のことほっとけねーけど…
 また、美夏のこと探しに来るからよ!!
 心配すんな?俺は美夏の旦那だぞ?
 待っててな?
             統也〕
そこにはあたしへの手紙が入っていた。
“旦那様…”
あたしが幼稚園生の頃に二人で誓った言葉。
小さいながらも好きって言う気持ちは分かっていたのかも。
ずっと待ってるよ…統也…。
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