BLACK★SECRET〜秘密を抱えた女〜
車のハンドルに置いたままの俺の手に玲美の手が重なってきた。





「苦しまないよ?明良の幸せを祈ってるもの」


「本当に?」


「うん、明良が幸せならあたしも嬉しい」


「じゃ、俺といてよ………」






言ってしまった。



玲美を求めないって決心していたはずなのに。



俺はどうしょうもない最低男だ。





< 202 / 250 >

この作品をシェア

pagetop