BLACK★SECRET〜秘密を抱えた女〜
玲美はツバサを離して、わけが分からないと言ったような感じの顔で俺とツバサを交互に見てきた。





「ツバサ、ママがすごく心配してたんだから、ちゃんと本当のこと言わないと。そうじゃないと、ママがまた泣くからね」


「うん……公園で遊んでたらね、お友だちがアメリカに行くって言ったの」





俺がツバサの頭を撫でてやってそう言うと、ツバサは話始めた。



玲美も聞きたかっただろうけど、まだ混乱してるようだし。





「それで僕もパパに会いにアメリカに行きたくなって、そのお友だちのあとを追っていったら迷子になっちゃったの」






< 217 / 250 >

この作品をシェア

pagetop