あいらぶ先輩!


「それに、あたしが初めて好きになった人だし...。」




自分で言ったのに、顔が熱くなる。

あたし、カナリ重症。





「るいは、どこが好きなんだよ?」


「......。」




ストレートな質問に、沈黙。


だって、どこが好きだなんてあんまり考えたことがないから。




気付いたら、どうしようもなく好きになってた。


最初はただルックスに惚れた。


でも、部活とかでどんどん近付いて、爽司のことを知れることが嬉しくて。

バカみたいに毎日毎日爽司に近付いてった。


付き合えたとき。

キスされたとき。

手を繋いだとき。

デートをしたとき。


すべてがあたしを幸せにしたんだ。





「なんか、言い表せないけど...。

爽司のこと、全部好き。...おかしいかな?」




なんだか恥ずかしくて、へへっとマヌケに笑いながら言った。




そりゃ、爽司はクールで冷たくて。

傷ついたときもあった。

でも、やっぱり好きって思っちゃうあたしは...。


相当、爽司のことが好きなんだ。



< 101 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop