あいらぶ先輩!
「それに、あたしが初めて好きになった人だし...。」
自分で言ったのに、顔が熱くなる。
あたし、カナリ重症。
「るいは、どこが好きなんだよ?」
「......。」
ストレートな質問に、沈黙。
だって、どこが好きだなんてあんまり考えたことがないから。
気付いたら、どうしようもなく好きになってた。
最初はただルックスに惚れた。
でも、部活とかでどんどん近付いて、爽司のことを知れることが嬉しくて。
バカみたいに毎日毎日爽司に近付いてった。
付き合えたとき。
キスされたとき。
手を繋いだとき。
デートをしたとき。
すべてがあたしを幸せにしたんだ。
「なんか、言い表せないけど...。
爽司のこと、全部好き。...おかしいかな?」
なんだか恥ずかしくて、へへっとマヌケに笑いながら言った。
そりゃ、爽司はクールで冷たくて。
傷ついたときもあった。
でも、やっぱり好きって思っちゃうあたしは...。
相当、爽司のことが好きなんだ。