あいらぶ先輩!


「正直、お前が俺のこと好きって言うの

冗談かなって思ってたんだ。」




冗談?そんなわけない。

入学式の日に一目惚れしたあのときから。

バスケ部のマネになって、先輩のことを知っていくたび、加速していくこの気持ちは。


冗談なんかじゃない。嘘でもない。

伝える「好き」って言葉も...

何回も言ったけど...

あたしは本気の恋なの。

自分でも驚いてしまうくらいに先輩が好きなの。



先輩はポツリポツリと話してくれた。



「マネの仕事頑張ってるお前の姿を見て、だんだんお前のことが気になって。」



...嘘、でしょう?




「本音は、キスしたかったからしたんだ。」



先輩、それって...




「多分、お前が好きなんだと思う...」





抱き締める力が強くなった。
 








「先輩のバカ...気付くの遅いよ」




抱き締められながら笑った。


そして先輩の背中に腕を回し、力いっぱい抱き締め返す。




「うるせぇ...」



あたたかい胸の中に包まれて、あたしは今きっと世界一幸せ者だね。





やっぱり先輩!大好きです!


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