あいらぶ先輩!


...唖然。


ひんやりと冷たかったのは、

あたしの胸元にキラキラ光る、ホワイトゴールドの大きなハートと繋がった小さなハート。

その小さい方のハートにはダイヤモンドが埋め込まれている。


可愛らしくも、上品なネックレス...。


これって......




「...爽司!」



あたしはがばっと振り返る。




「安物だけどな...。」



目を合わさずそっぽを向いて、呟く爽司。

ちょっと赤くなってる頬っぺたに、愛しさがこみ上げた。




爽司からのクリスマスプレゼント。

初めてもらったプレゼント...。




「嬉しい...。ありがとう、大事にするねっ。」


「...ん。」




なんか、くすぐったい。


でも、

あたしの心をじんわりと埋め尽くす暖かさ。




これを、...幸せって呼ぶんだろう。




あたしは爽司が好きだと、


...心の奥底から思った。






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