あいらぶ先輩!


「よっ、るい♪オメデトっ。」

「あのるいに、氷のプリンスがね~」



背後からけられる声。

なんだかいたたまれなくなったあたしは2-Aから自分の教室に戻ってきてた。



優しく祝福してくれたのはマイフレンドの留美とさくら。

て、あれ、なんで先輩とあたしのこと知ってんだろ?



「もうすでに噂になってるわよ?」


「え、うそぉ!」


誰が言いふらしたのか。

あたしと先輩とのことは噂になっているらしい。


多分、ミドリ先輩だな...。




「で、どうなわけ?

氷のプリンスを落とした感想は?」


いたずらっ子のような瞳で興味津津って感じに問う留美。


留美はスタイル抜群のアネゴ肌。

時にあたしをからかって遊ぶ性悪な留美。



「落としたって...

ていうかあたし、今先輩とカレカノなのかわかんないのよおぉ。」


「はいぃっ?告白されたらしいじゃない。」



ゆったりとしたキレイな声色。

お嬢様のように上品なさくら。


でも、ちょっと裏表アリのAB型。



「そうなんだけど。付き合ってとは言われてないし。今日も接し方が前と変わってないんだよね。」



さっきまでは幸せ百パーセントだったのに、今は不安が加わって、五分五分って感じだよおぉ。


< 16 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop