あいらぶ先輩!
「よっ、るい♪オメデトっ。」
「あのるいに、氷のプリンスがね~」
背後からけられる声。
なんだかいたたまれなくなったあたしは2-Aから自分の教室に戻ってきてた。
優しく祝福してくれたのはマイフレンドの留美とさくら。
て、あれ、なんで先輩とあたしのこと知ってんだろ?
「もうすでに噂になってるわよ?」
「え、うそぉ!」
誰が言いふらしたのか。
あたしと先輩とのことは噂になっているらしい。
多分、ミドリ先輩だな...。
「で、どうなわけ?
氷のプリンスを落とした感想は?」
いたずらっ子のような瞳で興味津津って感じに問う留美。
留美はスタイル抜群のアネゴ肌。
時にあたしをからかって遊ぶ性悪な留美。
「落としたって...
ていうかあたし、今先輩とカレカノなのかわかんないのよおぉ。」
「はいぃっ?告白されたらしいじゃない。」
ゆったりとしたキレイな声色。
お嬢様のように上品なさくら。
でも、ちょっと裏表アリのAB型。
「そうなんだけど。付き合ってとは言われてないし。今日も接し方が前と変わってないんだよね。」
さっきまでは幸せ百パーセントだったのに、今は不安が加わって、五分五分って感じだよおぉ。