あいらぶ先輩!


疑問に思ってること、すべて見えた気がして、熱いモノがこみ上げてくるのがわかった。



「....っうう..。」




初めて爽司にキスされたとき、

キスした理由は″わからない″だったし、

″好きなんだと思う″って曖昧な答えだった。


あたしがあんまりにもしつこいから、受け入れてみただけ?


爽司のそばにいれることが、あたしには嬉しすぎて。


一人で空回りしてただけだったの?

爽司は、こんなバカなあたしに...。

うんざりしてた?


「別れる?」の理由も...。

めんどくさくなったのかな?



このハートのネックレスも、

優しくてあたたかいキスも、

抱きしめた体温も...。


全部...。





「......バカみたい...。」



あたしは、自分が好きな気持ちだけで、

爽司を振り回してたんだね...。



ホント、バカみたいだ。

一人で浮かれて。

空回りして。


......もう、嫌だ...。












「...オレにしろよ。」



そう聞こえたとき、

大きなカラダがあたしを包み込んだ。






< 162 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop