あいらぶ先輩!



気持ちをストレートにぶつけてくれるハルキに、

あたしは拒否することも、

受け入れることもできなくて。



子供みたいにただ泣きじゃくった。


そんなあたしを、ハルキはずっと抱きしめ続けてくれていた。







―――――――――――――
――――――――――――――――




「落ち着いた?」



涙がおさまってきたら、ハルキはそっとあたしを離した。

宥めるような優しい声が心地良かった。


きっと今あたしは、目は真っ赤で、ヒドイ顔をしてるだろう。



「ココア、飲む?」

「......うん。」



立ち上がりキッチンに向かったハルキ。


肌が突っ張ってイタイ...。



気持ちが静まってきたら、思考が働いてきて、いろんなことが浮かんだ。


なんで、

ハルキはこんなに優しいんだろう。


考えてみると、あたしを守ってくれてるのはいつだってハルキなんだ。



...てか、あたしのどこが好きなんだろ...。



< 164 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop