あいらぶ先輩!
「めんどくせーなぁ。」
気だるそうに重い腰を上げて、玄関に向かう。
あたしも続いて立ち上がった。
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「あ、来た来た。るい先輩っ。」
もう太陽は沈みかけていて、辺りは薄暗かった。
あれから、結構時間が経っていたようで...。
もう夕方6時。
学校に着き、部室のドアを開けると、駆け寄ってくる璃乃ちゃん。
その背後の椅子に腰掛けているのは、
腕を組んだ爽司...。
「どこ行ってたんですか?
二人していなくなるから、心配してたんですよ?」
あたしは言葉に詰まる。
ハルキの家にいたこと...
言葉にするのを躊躇したあたし。
「オレの家にいたんだよ。」
いつの間にか握りしめていた手を、ハルキが上から握った。
爽司も璃乃ちゃんも、繋がったあたしとハルキの手を見つめてる...。
「...ちょっと待って下さい!
るい先輩と市崎先輩って...
付き合ってますよね...?」