あいらぶ先輩!



「もうすぐ別れんじゃね?

市崎センパイはるいと別れたいみたいだし?」



ズキっと心が痛む。


ハルキの言葉はもっともで、あたしは言い返せなくて俯く。




「るいはオレがもらう。

お前なんかにはやらねーから。」



あたしを抱きしめるハルキ。

爽司に見せつけるかのように。


俯いたまま、拒否しないあたしを見て...

爽司は何を思ってるの?


ホントはまだ心の中で望んでる。


″るいは俺のものだ″って爽司が言ってくれること。


お願い...。爽司...。













「...丁度いいじゃないですか。

市崎先輩?

さっき言った通り、私と付き合って下さい。」




―――――――え?





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