あいらぶ先輩!
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「.........。」
目覚めは最悪だった。
窓の方へ目を向けると、雨が窓をコツコツ叩いている。
――あの後、爽司は言い放って、帰ってしまった。
部室に残されたあたしとハルキと璃乃ちゃん。
ここにいても仕方ない、と悟ったハルキがカバンを二つ取って、あたしの手を引っ張って行ったんだ。
俯き続ける、璃乃ちゃんを残して。
机に置いてある鏡に顔を映すと、目の下がうっすらと暗くなっていて。
「...最悪...。」
ため息をひとつ吐いた。
昨日、あれこれ考えすぎた...。
髪を梳かし、シャツに手を通しながら思う。