あいらぶ先輩!
あたしは爽司が好きで。
ハルキは...あたしが好きで。
璃乃ちゃんも爽司が好きで...。
爽司は一体どう思ってるの?
「自分で決めろ」って...
何を?
いくら考えても、わかんないの。
爽司がどう思ってるのかも、
どうして欲しいのかも。
あたしは、黒生地にピンクの水玉のポーチからファンデーションを取り出して、目の下にポンポンとつけると、
制服をのろのろと着て、部屋を出た。
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「おはよー、るい。何か暗くない?」
憂鬱な気持ちで学校へ登校すると、朝からテンション高めな留美に迎えられる。
「ちょっとね...。」
曖昧な返事を返して、自分の席へ腰を下ろした。