あいらぶ先輩!
「...るい。」
...ずっと、ずっと
こうして名前を呼んで欲しかった。
爽司を望んでたんだ。
あたしはいつの間にか、こんなにも爽司が好きになってた。
爽司の言葉ひとつで...
胸があたたかくなるの。
振り向くと、爽司が手を広げて微笑んでいた。
「......爽司っ。」
あたしはお母さんの胸に飛び込む子供のように、勢い良く抱きついた。
「ごめんな。
不安ばっかにさせて。」
耳元で囁かれる。
爽司の体温が心地良くて、爽司の言葉が嬉しくて、思わず泣きそうになってしまう。
「ばか爽司。」
「...今は何言っても許してやるよ。」
強がるあたしに、爽司は少し笑った。
「...ねぇ。」
「何?」
「好きって言って?」
こうして爽司に抱きしめられてることが、嬉しくて嬉しくてしかたない。
もっともっと欲しくて、爽司が欲しくて、よくばりになってしまうあたしだけど...。
もう、爽司から離れたくない。
この体温をずっと感じていたい。