あいらぶ先輩!
「好きだ。るいが好き。」
そう言って、抱きしめる力をこめた爽司が愛しくてたまらない。
初めて聞いた″好き″って言葉は、
スイーツのようにあまくて。
囁くような小さな声だけど、
あたしの胸に力強く響いて残る。
「あたしも好き。爽司が大好き。」
このまま時間が止まって欲しい。
そんなこと思ってしまうほど、幸せ。
「ラブラブなとこ悪いんですけど。
そろそろ部活始めさせてもらっても...。」
「「!?!?!?」」
がばっと体を離すと、ニヤニヤと顔を緩めた先輩方。
あきれ顔の璃乃ちゃんとハルキ。
「もしかして...?」
「...全部見てましたけど?」
二ヤリと不敵な笑みを浮かべた副部長。
サーっと血が上昇していくのが自分でもわかった。
「いっ、いつの間に入って来てたの!?」