あいらぶ先輩!
「えーと...ばか爽司くらいから?」
「...なっ...!」
結構見てたんじゃないっ。
サイアクだ!悪夢だ!
恥ずかしすぎる......!
「ま、るいは俺のもんだから?
部員は狙わないよーに。特に一名。」
「...ななっ!爽司っ!?」
そんなことをいきなり言い出す爽司に、あたしはあたふたパニック状態。
「はーい。」
ハルキを始め、返事をしだす部員たち。
いやいや、意味わかんないから。
「んじゃ...あとよろしく、靖二。」
「おー。」
「えっ、何!?」
ものすごくナチュラルに、あたしの腕を引っ張り、ドアへ向かう爽司。
ずるずると引っ張られながら、ますます意味がわからなくて困惑するあたし。
なにが副部長に″よろしく″なの?
「俺ん家来んだよ。何か文句あっか?」
「...なっ...!」
そのいじわるな笑みに、あたしの熱は上昇して何も言えなかった。
「あのバカップルはほっといて部活すんぞー。」
ちょっとっ!三宅先輩っ。
反論したくも、あたしと爽司は体育館を後にした。