あいらぶ先輩!



「ホラ、携帯光ってる。」



見るとショッキングピンクの携帯が、新着メールのお知らせのランプを光らせていた。


あたしはすぐさまくすぐりの刑を中断し、携帯に飛びついた。




「はぁ...死ぬかと思った。」



留美が隣で乱れた息を整えているとき、







《どこ行く?》







あたしの下がったテンションは一気にマックスになった。






「見て見て見てっ!″どこ行く?″だって~っ!」






やばい!嬉しいよぉ~!


″どこ行く?″って返してくれるってことは、付き合ってるって証拠だよね?





「早速デートじゃない♪」

「天才留美様に感謝なさいっ!」





「えへへっ。」






まぁ、ちょっと留美に感謝かな。



あたしだったらあんなこと送れないもん。


拒否されたらどうしようって真っ先に思っちゃうもん。





テンションがマックスのあたしは、



《どこでも♪放課後、覚えててくださいねっ。》



と、送って携帯をしまった。



< 22 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop