あいらぶ先輩!
「なぁ、寒い?」
「ひゃい!?」
悶々と考えているところに、突然話しかけられたから変な声が出てしまった。
あたしったらなんて声出してんの...!
「なんて声出してんだよ。寒いか?って聞いてんの。」
案の定突っ込まれて質問が繰り返される。
「はぁ、まぁ寒いです。」
時々吹き抜ける風があたしのさらされた首元を冷やすから、マフラーが欲しいな、なんて思っていたところで。
もう11月の中旬なわけだしね。
「入ろ。」
突然足を止めて、近くのカフェに手をひっぱる先輩。
カランコロンと耳触りのいい音が鳴って、暖かいカフェに入った。
駆け寄ってきた店員の人に人数を聞かれ、「2人。」と答える先輩。
そして「どうぞこちらへ。」と案内された。