あいらぶ先輩!
「......にっがーい!」
さっきまで甘かった口内に苦さをじわじわと感じて、思わず顔を歪める。
やっぱり無理!あたしには無理!
あたしは急いで、口直しに一気にラズベリーティーを飲んだ。
涙で、視界がぼやける。
こんなにコーヒーが苦いなんて!
この先一生飲める気がしない...。
何と、そんなあたしを見て先輩はケラケラ笑っていて...
「笑わないでくださいよっ...」
「わりぃ...ははっ...
お前、バカみてぇ。」
無邪気に笑う先輩に、嬉しいようなムカつくような複雑な気持ちのあたし。
キッと睨みつけてみるけど、先輩には効果がないようす。
あたし、眼力ないからなぁ...。
「こんなの飲める気がしません...。
どこがいいんですかー...」
「まぁ、俺もはじめはそう思ったけど。知らねぇうちにハマったというか...ここのコーヒーは挽きたてらしくて、美味いと思うし。」
「へー!初めて飲んだのはいつなんですか?」