あいらぶ先輩!



最近よく関わるようになった、隣の隣のクラスのリカが身を乗り出して話す。





...いちさきしんえーたい?


ほわっつ?なに、ソレ。



あたしが訳が分からないという顔をすると、リカは椅子に座りなおして話し始めた。



「市崎親衛隊っていうのは、市崎 爽司先輩のファンクラブみたいなもんでね...。主に2年生が中心らしいの。でも市崎先輩を好きな3年生と1年生の参加も増えてるらしいよ。」


「そーなんだ...

それ、何情報?聞いたことないんだけど。」



爽司、恐るべし。


まぁ確かに爽司は、この学校のナンバーワンってくらい、全てにおいて秀でた人だけど。


ファンクラブまで作らせちゃうほどなんだ...。


てか、ファンクラブって現実にもあるんだな...。


ジャンルが恋愛のギャグマンガでしか存在しないと思ってたよ...。




「女子の間で有名なんですっ!」


「ふ、ふぅん...。で、なんでその″市崎親衛隊″があたしに?」

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