あいらぶ先輩!
「はぁ...るいが市崎先輩と付き合ってるからだよ?
彼女作らなかった先輩が突然るいと付き合っちゃったから、カンカンなんじゃない?」
「ひぇー...。」
先輩方の恨み、オソロシイ。
爽司は高校入って彼女作らなかったんだなぁ...。
もしかして、あたしが初!?
いや、それは違うよね。
あんなにカッコイイんだもん。
他校にいたとか...
年上のお姉さまだとか...
爽司は、どんな人と付き合ってきたんだろう...。
今まで考えたことなかったけど、あたしなんかが彼女でいいのかな?
「ちょっと、るいっ!聞いてる?」
「ああ、ごめんごめんっ。なに?」
「聞いてなかったわけ...だーかーらっ!
″花城 ありさ″には気を付けなって言ってたのっ。」
「...はなしろありさ?だれ?」
記憶にない名前。
ていうか、聞いたことがない。
リカはまた本日何度めかのため息をついた。
あたし、この学校の人物知らなさすぎ?
「″市崎親衛隊″のリーダー的存在!
ちょーちょー美人でしかも良家の子女!
そしてなんと市崎先輩の幼なじみ。」
「へぇ...ってえぇ!?」