あいらぶ先輩!



「るーい。最近元気なくない?」

「前はボツになったけど、lulu milk行く?」


心配してくれてる留美とさくら。

いつだって、優しいふたり。


「元気だよ~っ。

久々に行きたいけど、用事あるから...。」


ウソ。

ほんとは用事なんてない。


けれど、ケーキを食べる気分じゃないんだ。


嘘ついてごめんね...。


こんなに心配してくれてるふたりにあたしは嘘をついて、胸がさらに苦しくなった。



「そっか~...また行こうね?」

「...うんっ。」


天使みたいな笑顔を向けるさくら。

ズキっと心が痛む。



「てかさ~......」



留美がなにか話してるけど、あたしは上の空で。


あたしの頭は、今なお続くいやがらせのことでいっぱい...



そして、気になってることがある。



それは花城 ありさがどんな人物なのか。


2年生の校舎に行けば、いるんだろうけど...


どうしても勇気が出ない。


恐くて足がすくんでしまう。



ほんとあたし...ヘタレすぎる。


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