あいらぶ先輩!
◇four love
恋人がするコト
「んふふふふっ♪」
「ウザるい...復活したね...。」
先日は尋常じゃないほどに暗かったあたしだけど、今は打って変わって元気。
いやがらせもパタリとなくなったし。
爽司と前みたいに戻れたし。
リカには、廊下をすれ違って目が合っても完全無視されちゃってるけどね...。
とにかく、幸せオーラムンムンの今のあたしに悩みなんてないっ。
「...ま、元気になったんならいいや。
いやがらせなくなって良かったね?」
「うんっ!...って、えぇ!知ってたの!?」
「..気付いてないとでも思ったの?
てか、あのるい見てたら、何かあったんだなって思うし。そりゃ、調べるでしょ。」
新事実、発覚。
全くバレてないと思ってた...。
「あたし達に隠し事はナシでしょー!
アホるい、相談しなよ。」
留美...さくら...。
あたしのこと、ちゃんと見てくれてるんだね...。
心配してくれてたんだ...。
「あたしらもるいの知らないトコで、いろいろしたんだからね?
カバン探したりとかさ。」
「るっ、留美ぃ...さくらぁ...。」
「ほんっと、るいはバカだわ。」
そう言って柔らかく笑う留美。
あたし、良い友達持ったな...。
こんな良い子達、あたしなんかにはもったいないくらいだよ。
あたしは改めて、このふたりの存在を大切に思った。