あいらぶ先輩!




「何が情けねーの?」


「...っ...ハルキ!?」




突然、耳元で囁かれた。


あたしは心臓が飛び出しちゃうんじゃないかってくらいびっくりして。




「よっ。...てか、大袈裟すぎ。」


「いきなりびっくりするでしょ!」




ハルキはヘラヘラと笑っていた。



差し込む光に照らされて、キラキラ輝く髪。

やっぱり今日もキレイ(?)なハルキ。





「おはよーっ、瀬戸くん!」


「ん、あぁ。はよ。」





相変わらず、人気者だな。



ふと目線を上昇させると、ダークブラウンだった髪が少しだけ明るくなっていることに気付く。


髪色変えたんだぁ。


って気付いちゃうあたしキモイ...。





「んで、何話してたの?」




ごくごく自然に椅子に腰かけ、話題に入ってこようとするハルキ。


いやいや、ちょっと。

なんでガールズトークに入ってくんのさ。



「いやー、アイスマンがるいをクリスマスに誘ってないらしくてさ。」



って留美もさくらも自然だし...!




「アイスマン?誰?」




もう完全に会話に入っちゃったハルキ。




「市崎 爽司のことよ。」



「ぶはっ。ウケるしっ。

ま、アイツ確かに氷っぽい。」


「ちょ、同感しないで!」



爆笑するハルキに、すぐさま反論するあたし。



確かに、氷みたいな言葉の冷たさがあるってことは認めるけど!


ツッこまないだけで、アイスマンって呼ぶの認めたわけじゃないんだからねっ。



...って、あたしが言うのもおかしいか。





< 91 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop