あいらぶ先輩!
「ははっ。
そんな情けねー男捨てれば?るい。」
色気を含んだ瞳に、不敵な笑み。
そんなつもりはないのに、何故かドキドキしてしまう。
顔を近づけて話すハルキに、ふぃっとそっぽを向いた。
「い・や・よ!
まだ一週間...あるんだし。」
まだ一週間...。
もう...一週間?
誘ってくれるのかな...?
あたしは、爽司と過ごしたい。
いつもクリスマスは家族か友達と過ごしてたから...
どうしても、恋人と過ごすクリスマスに憧れてしまう。
まず手を繋いで、肩を並べて、キレイなクリスマスイルミネーションを見るの。
そして、家に帰って一緒にケーキを食べて。
プレゼント交換しちゃったりして...。
って、キャー!
妄想しただけで、幸せになっちゃうよっ。
「てかもし、誘われたらさ...。
るい、大人になんなきゃねぇ?」
「だよねぇ?」
留美とさくらが顔を見合わせて、ニヤニヤとあたしに詰め寄る。
意味深な言葉。
大人になる?
どういう意味?
「もしかしてるい...。
意味わかってないの!?」