世界一の君へ、花束を
春斗のノート
家に帰っても、微熱が残ったように、まだドキドキしていた。
城坂くんの事を思い出すと、胸が熱くなる。
自分でも、すっごくビックリした。
こんな気持ちになるなんて。
なんだか、不思議な感じ。
見た目は、あんなに怖いけど、根は本当に優しいんだな。
たまに学校で見かけていたけど、いつも怖くて、視線を合わせられなかった。
けど、もう城坂くんの優しさを知った。
少しも怖くないって事を知った。
みんなにも知ってもらいたいな。
見た目だけじゃないって事を。
きっと、みんなが「城坂春斗はヤクザだ」って、思ってるもん・・・。
本当は、違うのにな。