世界一の君へ、花束を


2日後・・・

答案用紙、返却。

26点。

春川優子、出席番号、34番、後期中間テスト、数学。

赤点。
 


なんでっ!?

あんなに勉強したし、あんなに自信あったのに・・・!!

「あーあ、私は貴重な時間を削って一生懸命勉強教えてあげたってのに、全く効果なかったね~。ってか、前の期末より下がってないか!?確か、前・・・」

「ハイ、前回は34点でした・・・。」

「まーあ、8点も下がってるって、どーゆー事よ!」

「ハイ、ほんと、申し訳ありませんでした・・・。」

テスト返しが終わった休み時間で、私はさっそく奈央に怒られた。

もう、あきれられているな。うん。

「そうそう、奈央は何点だった??」

「私?87点だけど?」

「へー・・・奈央でも、90点台取れなかったってことは、まぁ大丈夫かな・・・?」

「何!?何か言った~??」

奈央は、私のほっぺたをぐいぐいつまんだ。

「いってまへ~~ん。。。」

半泣きで言った。

「ってか、優子どんな化粧水使ってんの?なんでそんなにお肌プリプリなわけぇ~!?」

「いやいや、使ってないって~~」

「嘘だぁ~~!教えなさいよ~~!!」

「ぃっ、ぃたいから~~!!」

奈央にほっぺたを思いっきりつままれたので、頬がまっかになった。
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