世界一の君へ、花束を




もう、いっそのこと逃げ出しちゃおうかな。

そんな事考えてしまった。

けど、一度入ったら、担当の先生、ゴッティー(後藤秀樹先生。野球部顧問。身長186cm、体重123kg)の怖さに
、二度と抜け出せないのが、数学教室。

逃げちゃう作戦はやめた。

適当に一番後ろの窓際の席に座った。

「おい、春川。お前、また赤点かよ。」

ゴッティーが低い声で言う。

うわぁ、怖っ!鳥肌がたつ。

「ハイ・・。すみません・・・。」

「俺に謝られても、困る。」

「ハイ・・・すみません・・・。」

「だから、俺に謝られても、困るっていってるだろ?」

ゴッティーは眉をしかめた。

まるで、借金を取り立てるヤクザだ。

それにしか見えないっつーの!

このまま続けても仕方ないので、スルーした。
< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop