世界一の君へ、花束を
もう、いっそのこと逃げ出しちゃおうかな。
そんな事考えてしまった。
けど、一度入ったら、担当の先生、ゴッティー(後藤秀樹先生。野球部顧問。身長186cm、体重123kg)の怖さに
、二度と抜け出せないのが、数学教室。
逃げちゃう作戦はやめた。
適当に一番後ろの窓際の席に座った。
「おい、春川。お前、また赤点かよ。」
ゴッティーが低い声で言う。
うわぁ、怖っ!鳥肌がたつ。
「ハイ・・。すみません・・・。」
「俺に謝られても、困る。」
「ハイ・・・すみません・・・。」
「だから、俺に謝られても、困るっていってるだろ?」
ゴッティーは眉をしかめた。
まるで、借金を取り立てるヤクザだ。
それにしか見えないっつーの!
このまま続けても仕方ないので、スルーした。