世界一の君へ、花束を


机の中に参考書と教科書を入れる。

ヒマだな~。

とくにやる気も起きないし。

適当に、ワークだの何だのをやっていた。

下校時間になったので、そろそろ帰ろうと思い、机の中の参考書たちをかきあつめ、スクバに入れていく。

ゴッティーに挨拶を交わして、家に帰る。

みんな、部活が終わっていっせいに帰っていく。

そこで、奈央に会った。

「ど?補修は。」

「ん。最高。」

「そっか。よかったね。」

なんだか、奈央って冷めてるんだよね、こういう時。

なんか、部活の後ってみんなテンション下がるもんなのかな。

私、帰宅部だからわかんないなぁ。

話をしながら歩いて、なんとなく別れる駅のところまで来て、さよならをした。

「バイバーイ。」

「うん、じゃーね!」

時計を見ると、もう7時。お腹すいた。
< 6 / 16 >

この作品をシェア

pagetop