大切なもの
入って行ってあたしは言葉を失った。
「り、く・・・」
陸が包帯をして横たわっている。
「なにが・・なにがあったの・・・」
あたしはポロポロを泣き始めた。
「ち、なみ・・・」
あたしが握っていた手が握り返された。
「り、陸!!」
「よくき、けょ・・・」
苦しそうに話し始める陸。
「俺・・だいじょ、ぶだから・・・」
「良く言うよ!」
あたしは泣き笑いをした。
こんなことを話してあたしは帰った。
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